野菜を楽しむおつまみでの乾杯が何よりのご褒美♪
そんな野菜ソムリエがお伝えする「酒菜レシピ」vol.4
今回から「野菜ひとつ」とシンプルな材料だけで美味しく作れる、野菜そのものを楽しむ酒菜をご紹介してまいります。さまざまなアレンジが効くので、その日の飲み物や季節の食材に合わせて、変化を楽しむのもおすすめです。
旬菜でおつまみを作り至福の一杯を。
健康的なお酒時間のヒントになれば嬉しいです。
レシピアイデア集~丸ごとピーマンと鶏肉の南蛮漬け
へたまで丸ごと使ったピーマンと鶏肉にさっぱりとした南蛮酢が染みた、しみじみ美味しい夏の一品です。
【材料】2人分
- ピーマン 6個
- 鶏むね肉(皮なし) 1枚(300g)
- 片栗粉 大さじ3
- 揚げ油 適量
<下味用>
- 酒 大さじ2分の1
- みりん 大さじ2分の1
- 醤油 小さじ1
- しょうがのすりおろし(チューブも可) 小さじ1
<漬け汁>
- 赤唐辛子(輪切り) 1本分
- 米酢 150㎖
- 水 150㎖
- 砂糖 大さじ3
- 醤油 大さじ3
【作り方】
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ピーマンは揚げた際に破裂しないように、10箇所ほどまんべんなく爪楊枝で穴を開けておく。
鶏むね肉は横半分に切って2㎝幅のそぎ切りにし、<下味用>の材料を加えて水分がなくなるまで揉み込む。 - 保存容器に<漬け汁>の材料を入れてよく混ぜ合わせる。
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揚げ油を中温(170度)に熱し、ピーマンを入れて均一に色づくようにさっと揚げて、そのまま軽く油を切って(2)の漬け汁に入れる。
次に(1)の鶏むね肉に片栗粉をまぶして、きつね色になるまでカリッと揚げ、同様に漬け汁に入れる。 - 味がなじめば完成。
- 熱いうちに漬け汁に漬け込むのがポイント。冷蔵庫に一晩置くと、さらに味が染みて美味しいです。
- 米油を使って揚げると、より軽くさっぱりと仕上がります。
【アレンジのヒント】
- 鶏むね肉をもも肉にするとさらに食べ応えアップ。サーモンなどとも相性が良いのでおすすめです。
- 南蛮酢に豆板醤などを入れて中華風、練り辛子や柚子ごしょうなどを入れてより飲んべえ好みに。
- 薄くスライスした玉ねぎや人参を一緒に漬け込むと、野菜もたっぷり摂れる。
筆者
土田 美緒
料理研究家/野菜ソムリエプロ/調理師
「Enjoy Vegetable!おいしく・楽しく・続ける」のコンセプトのもと、野菜や果物の摂取量の底上げが体と心の健康を保ち、社会の良い循環を生むと信じて、料理教室、実演販売、メニューやレシピ開発、コラム執筆など幅広く活動中。
外食向け青果・総合食材を扱う会社の社員食堂やビストロの厨房で研鑽を積み、素材の持つ味わいや季節感を大切にした「野菜が主役」の料理提案を得意とする。