アスパラガスのさまざまな表情が一皿で楽しめるリゾットです。
アスパラガスは根元1cmを切り、根元に近い部分の皮をピーラーで薄く剥いて、5cm程度の斜め切りにする。そのうち3本ほどを生で使用するので、中央部分を薄い輪切りにして取っておく。
玉ネギはみじん切り、マッシュルームは薄切り、ベーコンは1cm幅に切る。
★アスパラガスは、穂先、生で使う輪切り、斜め切りに切り分けます。
フライパンに水4カップを沸かして塩を入れ、(1)のアスパラガスの「穂先と輪切り以外の部分」を入れて1分茹でる。穂先を加えたら火を止めて余熱で火を通す。好みの固さになったらアスパラガスを取り出す。
★ピーラーで剥いた「皮」の部分も加えて茹でましょう。旨味、風味が出ます。
別のフライパンにオリーブオイルをひいて中火で熱し、玉ネギとベーコンを炒め、しんなりしたらマッシュルームと米を加えて5分ほど炒める。
米が透き通ってきたら、(2)の茹で汁を1カップ程度ひたひたになるように加える。
★米を煮るときにつぎ足す「茹で汁」は温かいものを使うと、米の粘りが出にくくなります。
汁が沸いて少なくなってきたら、都度茹で汁を足しながら合計20分ほど煮る。
米が好みの固さになったら、アスパラガスを加えて全体を混ぜ合わせ、バターを加えて塩コショウで味を調える。仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノを削り入れる。
★最後にバターとアスパラガスを加えることで風味良く仕上がります。
アスパラガスの風味が全体に広がるリゾットです。柔らかい穂先やコリッとした生の輪切りの食感の違いが楽しめます。小さいお子さんやご年配の方が召し上がる場合は、お米を柔らかめに仕上げましょう。
野菜とお米の相性はとても良く、苦手な野菜もリゾットやピラフに混ぜ込むと食べやすくなります。
アスパラガスは疲労回復効果が期待できる「アスパラギン酸」がたっぷり。溶け出た栄養や旨味を丸ごといただけるのも嬉しいポイントですね。
筆者
高崎 順子
農学部卒業後、食品メーカーでの商品開発、食マーケティングを担当し、2014年に野菜ソムリエ上級プロの資格を取得。30年以上野菜一筋の生活を送る。
現在は、企業や自治体のセミナー講師、各種料理教室を開催しながら、「親子横浜野菜キッチン」を主宰し、子どもとファミリーに向けた食育活動に力を入れる。「野菜で伸ばす、生きるチカラ。」がモットー。