ガレットの発祥は、フランスの北西部にあるブルターニュ地方。海に面している漁業が盛んな地域です。
新鮮な海の幸が豊富に楽しめる一方で雨量が多く湿度が高いため、小麦の栽培に適さないことからそば粉を使った料理が豊富にあり、ガレットは地域を代表する郷土料理になっています。
以前、パリの有名なガレット専門店でいただいた「ガレットのサラダ添え」をヒントに、赤軸のサラダほうれん草を盛り付けました。チーズ風味のドレッシングがよく合います。
本場ではガレットとシードルが名コンビですが、白ワインやスパークリングワインとの相性も抜群です。
朝食やブランチには、コーヒーや紅茶とともにお楽しみ下さい。
★サラダに入れる野菜はお好みで。
サラダほうれん草は、加熱しないでそのまま食べられるように品種改良されています。そのため、加熱で失われてしまう栄養成分を損なわずに、摂取することができます。
おもに加熱に弱いビタミンCが摂れることにメリットがあり、豊富に含まれる鉄分の吸収を助けてくれるのも魅力です。
また、動物性のたんぱく質と一緒に摂ることで、鉄の吸収率が高まります。ほうれん草料理にベーコンや卵、乳製品を組み合わせたものが多いのは、味だけではなく栄養のバランスもベストな組み合わせといえます。
筆者
清野 朱美
作り手の"想い"と自然が生み出す野菜の美しさに魅了され、2012年に野菜ソムリエの最高峰資格「野菜ソムリエ上級Pro.」を取得。
調理師やベジフルビューティーアドバイザー等の専門知識を活かし、美と健康を叶える野菜レシピを、TV番組や料理教室などから発信中。
2014年12月、野菜&果物の"機能性"に焦点をあてた初のレシピ本「KINOH Vegetable & Fruit Recipe Book」を執筆及び監修。
趣味は野菜をテーマに旅すること。